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大きな愛をあげたり感じたりできる人でありたい

 

『湯を沸かすほどの熱い愛』を読んだ。実家から東京へ戻る新幹線の中で。正直、この選択は失敗だった。

なぜなら泣いてしまったからだ。

 

実家には1ヶ月くらいいた。運転免許をとりたくて実家の近くの教習所に通った。ほんとはもっと早く東京に戻るつもりだったけど、教習所が思ったよりも長引いてしまって、結果的に予定よりも長くいた。

実家はとても快適であったかかった。

実家に帰ってきて一番好きな時間は晩ごはんだ。東京にいるとき、毎回の食事はただ食べ物を口に運ぶ作業だ。だけど、実家で会話をしながら温かくておいしい料理を食べるのはほんとに楽しいし、心休まるし、幸せだと思う。

 

 

帰ってきて何日かして、お母さんから本を貸してもらった。それが『湯を沸かすほどの熱い愛』だ。名前だけ知っている作品だった。

「すぐ読めるから暇な時に読んでみて」と言われた。結局、家にいる時は読まなかった。東京へ戻る荷造りをしていたときに借りていたことを思い出して、新幹線で読もうと思ってバッグに入れた。

 

読み終わってから、なんでもっと早く読まなかったんだろうと思った。

 

本の中のお母さんと、自分のお母さんの姿が何度も重なった。電話したりLINEしたり連絡は取り合っているとはいえ、離れて暮らしていると全てを分かり合うことはできない。普段「気をつけて生活してね」って言われるし、私を思ってくれていることは感じているけど、それ以上の愛情を持っていてくれているんだと思った。それを私に伝えてくれようとしていたのかもしれない。

 

あたしは、お母ちゃんがいないと生きていけなくと思う。だから、なるべくお母ちゃんの好きな、あたしでいたい。

 

と、主人公の娘が思うシーンがある。この気持ちが痛いほどわかる。

 

「次の帰省は8月のお盆の時だね」って話をしたら、「長いね」って言われた。そして、「その前に土日とか使って帰ってきてもいいんだよ」ってお母さんがボソッと言った。

普段寂しそうな感じを出さないから、正直そんなこと言われるとは全然思ってなくてびっくりした。でも、私も淋しいなって思ってたから気持ちがとても嬉しかった。東京にも来て欲しいから、旅行を計画しようって思った。

 

東京に着いたら、また一人暮らしが始まる。大学2年生になるし、新しくバイトも始めるし、いろいろ環境が変わる。きっとどこがくるかもしれないけ来るかもしれないけど、そんなときはこの本を読みたいと思う。

 

やっぱりお母さんの存在は大きい。